今週、4月第3週(4月13~17日)は5日間の取引。SQを通過した国内は経済指標の発表やイベントが少なく、企業決算は2月期と3月期が入れ替わる週でIPOは1銘柄だけなので、主に中国やアメリカなど海外の経済指標や、ピークを迎えるアメリカの企業決算が意識されそうだ。統一地方選挙第2ラウンドの市町村長、市町村議会議員の選挙は週末告示、25日投開票なので中休み。世界の株式市場の休場日は、13~15日にタイが年中行事の「ソンクラーン(タイ旧正月)」で休場する。14日はインド・ムンバイ市場がアンベードガルの誕生日で休場。20世紀にカースト差別撤廃に取り組んだ政治家。
国内の経済指標は数が少ない。13日は3月のマネーストック、企業物価指数、2月の機械受注、2月の特定サービス産業動態統計、15日は2月の鉱工業生産指数確報値、16日は3月の首都圏・近畿圏マンション市場動向(発売戸数)、17日は3月の消費動向調査が、それぞれ発表される。
13日に3月16、17日に開かれた日銀の金融政策決定会合の議事要旨が発表される。日銀の支店長会議が開かれ、黒田総裁があいさつする。日銀の地域経済報告「さくらレポート」が発表される。14日に経済同友会の長谷川代表幹事が記者会見を行う。15日に日銀の黒田総裁が信託大会で挨拶する。OECDが対日経済審査報告書を発表する。
主要企業の決算発表は2月期本決算の発表がフィナーレを迎える。東証の発表推奨期限は15日。入れ替わりに17日から3月期決算の発表が本格的に始まる。
13日はサカタのタネ<1377>、ディップ<2379>、ハローズ<2742>、津田駒工業<6217>、コーナン商事<7516>、ガリバーインターナショナル<7599>、ヨンドシーHD<8008>、松屋<8237>、井筒屋<8260>、フジ<8278>、リベレステ<8887>、歌舞伎座<9661>、セントラル警備保障<9740>、リーバイ・ストラウス<9836>、アークス<9948>、文教堂GHD<9978>。
14日はウエストHD<1407>、タマホーム<1419>、ヤマダSXLホーム<1919>、SFOODS<2292>、キャンドゥ<2698>、JIN<3046>、ドトール日レスHD<3087>、ウエルシアHD<3141>、キリン堂HD<3194>、クリエイト・レストランツHD<3387>、レナウン<3606>、ネオス<3627>、モバイルクリエイト<3669>、リソー教育<4714>、古野電気<6814>、ツインバード工業<6897>、佐鳥電機<7420>、アデランス<8170>、丸栄<8245>、松竹<9601>、東宝<9602>、アオキスーパー<9977>、大庄<9979>。
15日はトーヨーアサノ<5271>、日置電機<6866>、マツヤ<7452>、ベスト電器<8175>。16日はブロンコビリー<3091>。17日は安川情報システム<2354>、ゲンダイエージェンシー<2411>、日本鋳造<5609>、ワイ・イー・データ<6950>。
今週の新規IPOは1件のみ。17日に海帆<3133>が東証マザーズに新規上場する。造船、海運関係ではなく、名古屋市が本社で居酒屋「なつかし処昭和食堂」などを展開する飲食チェーン。公開価格は1020円。株主優待マニアも含めて個人投資家に人気がある外食セクターの銘柄。
海外の経済指標は15日の中国の1~3月期GDPとアメリカの鉱工業生産指数、16日のアメリカの住宅着工件数、建設許可件数が重要。FRBの利上げ時期をめぐってNY市場がナーバスになっているので、関係する要人の発言が影響しそうだ。
13日は中国の3月の貿易収支、14日はアメリカの3月の小売売上高、生産者物価指数(PPI)、15日は中国の3月の小売売上高、鉱工業生産、都市部固定資産投資、1~3月期の国内総生産(GDP)、アメリカの4月のNY連銀製造業景気指数、3月の鉱工業生産・設備稼働率、4月のNAHB住宅市場指数、16日はアメリカの3月の住宅着工件数、建設許可件数、4月のフィラデルフィア連銀製造業景況感指数、17日はアメリカの3月の消費者物価指数(CPI)、4月のミシガン大学消費者信頼感指数速報値、3月のCB景気先行指標総合指数が、それぞれ発表される。
14日にIMF(国際通貨基金)が「世界経済見通し」を発表する。インドネシアで政策金利が発表される。コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁の講演がある。15日にECB定例理事会が開かれ、終了後にドラギ総裁が記者会見を行う。FRBの地区連銀経済報告「ベージュブック」が発表される。ブラード・セントルイス連銀総裁、ラッカー・リッチモンド連銀総裁の講演がある。16日にプーチン大統領がテレビ国民対話を行う。16~17日にワシントンDCでG20財務相・中央銀行総裁会議が開かれる。フィッシャーFRB副議長の講演がある。17~19日にIMF(国際通貨基金)・世界銀行の春季総会が開かれる。19~21日にインドネシアのジャカルタで「世界経済フォーラム東アジア会議」が開かれる。
アメリカ主要企業の決算はハイテク系、ネット系、金融系など1~3月期決算がピークを迎える。全体では前年同期比で減益になる市場予測が出ているが、企業決算がアメリカ市場の値動きにどう影響するか注目。
14日はインテル、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、ジョンソン・エンド・ジョンソン、15日はUSバンコープ、サンディスク、チャールズ・シュワブ、デルタ航空、バンク・オブ・アメリカ、ネットフリックス、16日はアメリカン・エキスプレス、ゴールドマン・サックス、シティグループ、シュルンベルジェ、17日はGE、シーゲイト・テクノロジーが発表する予定。