働く女性の8割がストレスを実感、理由の1位は◯◯

2014年10月15日 12:06

 働く女性が増えている。内閣府がまとめた平成25年版「男女共同参画白書」によると、若い世代を中心に、結婚しても働き続ける女性が増加。出産後は非正規雇用として働くケースが中心になるとはいえ、女性の労働力率は全体的に上昇を続けている。

 働く女性にとって、忙しさや職場の人間関係、両立不安などのストレスは相当なものだ。ナガセビューティケァが、20代~50代の有職者女性を対象に調査したところ、全体の8割が仕事で何らかのストレスを感じていた。7年前の同調査でも、同じく約8割がストレスを実感しており、多くの働く女性がストレスを抱えている状況は変わらない一方、ストレスの内容は、時代に合わせてやや変化している。

 調査は今年8月下旬、全国の有職者女性を対象に、ウェブアンケートで実施。20~50代の各年代、それぞれ125名の回答を分析した。「ストレスを感じている」人(全体の79%)に、ストレスの原因を質問したところ、1位は「仕事に関すること」(45.6%)、次いで「人間関係」(23%)の順だった。7年前の2007年調査では、1位が「人間関係」(47.3%)、2位が「仕事に関すること」(28.4%)だったが、今回は順位が逆転している。

 また、働く女性たちに「ストレスの原因になりやすいこと」を尋ねたところ、「職場での人間関係」(55.4%)、次いで「将来に対する漠然とした不安」(44.8%)や「収入が少ない」(33.8%)があがった。年代別でみると、20代と30代は「将来に対する漠然とした不安」、「なりたい自分とのギャップ」が1位、2位を占めている。一方、40代と50代では、「収入が少ない」と「経済的な不安」がそれぞれ3位に入っており、年代ごとにストレスの要因は変化していくようだ。

 日本薬科大学の姫野友美教授は、「女性の登用が積極的になり社会の中で重要なポストを占める割合が増えるのはとてもよいことだと思います。ただこの流れにより、女性のストレスが今以上に増えるのは確実。仕事も家庭もと人生を精力的に生きようとすればするほど、残念ながらストレスを抱え、脳が疲労してしまう確率は上がってしまうのです」とコメントしている。(編集担当:北条かや)