デンソーが中国の二輪用部品拠点を地場メーカーと統合し合弁会社化

2012年07月05日 11:00

 デンソーが、中国における二輪用部品の製造・販売拠点である「重慶電装有限公司(重慶電装)」と、中国の二輪部品メーカーである「昆山鞏誠(コンザン・キョウセイ)電器有限公司(昆山鞏誠)」との事業統合を完了し、合弁会社「鞏誠電装(重慶)有限公司」を設立したと発表。資本金は28.5億円で、デンソーグループの出資比率は51%となっており、6月から1社2工場体制での運営を開始している。

 事業の統合後は、旧重慶電装を鞏誠電装の重慶本社および工場とし、旧昆山鞏誠を昆山分工場として、これまで両社で生産してきたキャブレタ式二輪車向けのエンジン点火製品や、今後の排ガス規制強化に伴い拡大が予測される電子制御燃料噴射(FI)式二輪車向けのエンジン点火製品などを生産。合弁会社として中国二輪市場での競争力強化を図るという。

 全世界の二輪車生産量の8.5割以上が中国・インド・インドネシア・ベトナム・タイの五カ国で生産さているなど、世界の二輪車市場の中心となっているアジア。中でも中国は、その4割以上を生産しているという。一方で、偽造品・模造品の拡大・拡散が問題となっており、その防止は急務である。2008年に日本自動車工業会が行った実態調査によると、自工会・部工会の会員各社が保有する知的財産権が侵害されたと判断した事例は、生産国と販売地域が異なる事例だけで60件、合計金額は11.2億円にも上る。そして、金額・事例数ともに約8割を中国が占めるという。偽造品・模造品が出回るということは、技術が流出しているということでもある。目先の事業拡大策も必要ではあろうが、いかにして知的財産権を守るかということに注力することが、継続的な事業発展には不可欠ではないだろうか。