藤村修官房長官は3日の記者会見で「閣議後の閣僚懇談会で野田総理から昨日に野田内閣発足から10ヶ月を迎えた。ある意味、新しく民主党を立て直す気持ちで取り組んでいきたい。(各閣僚に)引き続き緊張感を持って取り組んでほしい旨の発言があった」ことを明かした。
また、藤村官房長官は造反した議員への対応について「総理が党代表としてルールに則って処分されたと思っている」と感情を表さずに語った。
この日、野田総理(民主党代表)は離党届を出している衆議院議員37人(当初38人が届けを出したが、1人撤回した)を除籍処分とする方針にした。一方、離党届を出していた12人の参議院議員については、これを受理し、処分しなかった。
藤村官房長官は、なぜそうなったのかを記者団から聞かれ「私が答えることではないでしょ」とかわした。処分内容については野田代表と輿石東民主党幹事長に一任されていた。
いずれにせよ、社会保障と税の一体改革関連法案はこれから参議院での審議を控えており、除籍処分で対決姿勢を決定的なものにするより、離党届を受理して軋轢材料を少しでも少なくしておきたいという意識がうかがえる対応といえそう。(編集担当:森高龍二)