新幹線の一報、テロが一番に脳裏かすめた 菅氏

2015年07月02日 08:34

 菅義偉官房長官は1日の衆院安保特別委員会で民主党の辻元清美議員の質問に答え、東海道新幹線内での放火事件(焼身自殺)の第一報を聞いたとき「テロということが一番に脳裏をかすめた」と答えた。そして、すぐさま情報収集のための対策室を立ち上げたと語った。

 辻元議員は「参考人から日本が後方支援で出ていくことによって、相手から敵とみなされ、テロが増えるのではないか。テロ被害を受ける危険性の増大が指摘されていたが、この指摘をどう受け止めるか」と質した。

 菅官房長官は「テロに対する取り組みは全力をあげて取り組んでいる。同時に、国際協調のもとに積極的平和主義に基づいて外交を展開している。様々な危険がある場合でもテロが発生しないように全力を挙げていくことは政府として当然と思っている」と答弁。

 辻元議員は「この安保法案を成立させれば、テロは減るのか」と質した。中谷元防衛大臣は「今回の法案はグレーゾーンから集団的自衛権に関するものまで、切れ目のない対応をするということであり、テロに対しても明確なメッセージを出すということで、国際社会がテロに対応する場合の措置を行うことによって、テロのリスクは下げることができる」と答えた。(編集担当:森高龍二)