モデル末期に多い特別仕様車。トヨタ86にも限定車が……次期86系はマツダとコラボ?

2015年07月15日 07:46

Toyota86

BBS製18インチ鍛造アルミホイールにブリヂストンPOTENZA S001タイヤ(フロント215/40R18、リヤ225/40R18)、スポーツブレーキパッド、SACHS(ザックス)製ダンパーを装備した86 GT Yellow Limited エアロパッケージFT。価格は385.22万円(6MT)、393.4673万円(6AT)

 つい先ごろ(2015年6月30日)、富士重工業のモータースポーツ統括会社であるスバルテクニカインターナショナル(STI)から、同社スポーツカー「SUBARU BRZ」をベースとした「SUBARU BRZ tS」(300台限定)がリリースされた。

 「SUBARU BRZ tS」は、FRスポーツであるSUBARU BRZの「ドライバーが意図したとおりに操れるハンドリングの愉しさ」をレースカー並みに引き上げたうえ、相反する「上質な乗り心地」という相反する性能を高次元でまとめ上げたSTI設計のコンプリートカーだ。

 そのSUBARU BRZの兄弟車である「YOYOTA86」にも特別仕様車が登場する。「TOYOTA86 GT“Yellow Limited”」だ。こちらは限定車ではなく7月13日から9月30日まで期間限定で注文を受け付ける方式で、ピンク・クラウンなどの特別仕様車で注文を受けた“トヨタ方式”が採られる。注文さえ入れば1万台であっても生産する。だから、と言うわけではないが、生産開始は注文が確定後の11月からスタートする予定だ。

 今回の特別仕様車GT Yellow Limitedは、86 GTをベースに外板色には特別設定色サンライズイエローを採用。ドアミラーは精悍なブラック仕上げとした。また、黒く塗られた専用17インチアルミホイールを装着して、イエロー×ブラックの外装を際立たせた。

 インテリアはブラックを基調として、シート、ステアリング、ドアトリムオーナメント、ニーパッド、パーキングブレーキレバーブーツ、シフトブーツ、メーターバイザー、ドアショルダーパッドなど随所にイエローのステッチをあしらい、ここでもイエロー×ブラックでスポーティ感を際立たせている。また、本革とアルカンターラのコンビシート採用や、メーターバイザー部にもアルカンターラを用いた。同時にシフトベゼル、ステアリングベゼル、レジスターリング、センタークラスター、ドアグリップなどにキャストブラック塗装を施し、上質な雰囲気を持たせた。

 この特別仕様車の価格は6速マニュアル車(6MT)が316.72万円、6速オートマティック車(6AT)324.9674万円。

 同時に、この特別仕様車をベースにしたカスタマイズカー 86 GT Yellow Limited エアロパッケージならびに86 GT Yellow Limited エアロパッケージFTを設定し、7月13日から9月30日まで期間限定で注文を受け付けるという。

 86 GT Yellow Limited エアロパッケージは、冒頭の特別仕様車の装備に加え、フロント・リヤのバンパースポイラー、リヤ大型スポイラー、サイドマッドガード、フロアアンダーカバーといった空力パーツをカスタマイズした仕様とした。また、86 GT Yellow Limited エアロパッケージFTは、さらにBBS製18インチ鍛造アルミホイールにブリヂストンPOTENZA S001タイヤ(フロント215/40R18、リヤ225/40R18)、スポーツブレーキパッド、SACHS(ザックス)製ダンパーを装備し、高い操縦安定性を追求したモデルだ。

 86 GT Yellow Limited エアロパッケージの価格は339.72万円(6MT)と347.2674万円(6AT)。86 GT YellowLimited エアロパッケージFTは385.22万円(6MT)、393.4673万円(6AT)。

 こうした特別限定車などが矢継ぎ早に市場投入されるのは、おおむねモデル末期のカンフル剤とする場合が多いのが現実だ。もしかするとトヨタ86系はフルモデルチェンジが近いのかも知れない。次期86系はマツダとトヨタのコラボとも噂され、今年10月の東京モーターショーの目玉はプリウスだけじゃないのかも?(編集担当:吉田恒)