首都圏のビジネスパーソンにとって、電車通勤は欠かせない。沿線のイメージを、マンションや戸建て購入の参考にするケースも大いにあるだろう。不動産情報サイトを手がけるオウチーノが今年5月、首都圏在住で20~59歳の男女703名に対し、各路線のイメージを尋ねたところ、最も「イメージの良い路線」の1位は「JR山手線」だったのに対し、「イメージの悪い路線」の1位は「JR埼京線」だった。JR埼京線は「通勤で使いたくない路線」でもトップで、「イメージの悪い路線」と共に「2冠」となっている。
「イメージの良い路線」の1位は「JR山手線」、2位は「東急東横線」、3位は「東急田園都市線」だった。反対に、「イメージの悪い路線」は「JR埼京線」、次いで「JR京浜東北線」、「JR常磐線」となっている。「イメージの良い路線」で「JR山手線」が1位だった理由は、「東京、日本の中心だから」(25歳女性)など「首都圏の中心的路線だから」という声が最も多かった。次いで「本数が多く途切れることがない」(38歳男性)など、「利便性が高い」との意見も目立つ。2位の「東急東横線」と「東急田園都市線」についてはともに、「ハイソな駅が多い」(39歳男性)や「高級住宅地が多いから」(55歳男性)など、「高級エリアを通っている」、「おしゃれな街や人が多い」(29歳女性)などのコメントが寄せられた。
「イメージが悪い路線」と「通勤で使いたくない路線」で「JR埼京線」がトップになってしまった理由をみると、「以前乗った時に痴漢がいた」(45歳女性)、「痴漢が多いとニュースでやっていた」(26歳女性)など、「痴漢の多さ」を理由に挙げる声が圧倒的に多かった。「通勤で使いたくない路線」は、1位の「JR埼京線」に次いで「JR山手線」、「JR中央線」となっているが、その理由は、3路線ともに「呼吸するのもつらいほど混んでいる」(41歳女性)や「利用するたびに疲れる」(27歳男性)など、「混雑している」という声が最多を占めた。混雑にともなう遅延も多いようで、「大事な時に遅刻しそう」(49歳男性)という理由も挙がった。埼京線は、イメージの悪さと混雑の酷さで、「通勤で使いたくない」「イメージも悪い」という、不名誉な「2冠」に輝いてしまったようだ。(編集担当:北条かや)