梅雨の時期に入り、ジメジメして「汗」の臭いが気になるという人も多いだろう。最近はクールビズが浸透し、汗の臭いを抑えるインナー類、制汗剤なども充実している。とはいえ、湧き出る「汗」を完全に抑えることは難しい。そんな中、汗など「体臭」をめぐる男女の意識ギャップが、P&Gジャパンの調査で明らかになった。同社によると、ビジネスマンの7割以上が「自分のニオイに気を使っている」のに対し、OL(というカテゴリーも古くなりつつあるが)の9割が、ビジネスマンからの「ニオイ被害経験」があるという。
調査は2015年5月29日~6月1日、全国の20~30代のOL300人と、30~40代の男性ビジネスマン300人を対象に、ウェブアンケートで実施。臭いについて男女の意識差をみると、ビジネスマン自身は「自分の衣服のニオイや体臭に気を使っている」(73.3%)と、7割超がケアについて自負している。一方、通勤や勤務中、ビジネスマンの体臭などを「不快」(90.7%)に感じるOLは9割超に達した。P&Gジャパンでは、「ビジネスマンの体臭対策は、女性から見て不十分」とコメントしている。
女性社員が、男性のニオイを気にしてしまうシーンは、1位が「暑い日」(94%)、次いで「電車やバスの中」(91.0%)、「エレベーターの中」(82.7%)、「会議室など複数人で部屋に居合わせる時」(81.7%)の順だった。最多は「暑い日」だが、会議室やエレベーターなど、ビジネスの場でも「嫌なニオイ」を感じている女性が目立つ。
ちなみに、男性が「自分のニオイが気になる」のは、「暑い日」(84.3%)に次いで「飲み会後」(63.7%)、「飲み会の翌日」(63.7%)が上位で、どちらかというと「飲み会」がニオイの要因と考える傾向にある。一方、「電車やバスの中」の臭いは女性の91%が気にするのに対し、男性は59%と少なく、32ポイントも差があった。通勤途中、男性の体臭が気になるという女性は多数派だ。
女性たちは「自分のニオイに気づいていないビジネスマンが多い」(89.7%)、「男性のニオイ対策は不十分」(82%)などと感じており、「男性は“見た目”よりも、嫌なニオイをさせないことに気を使って欲しい」(82.3%)と願っている。さらにOLの4人に3人は「男性は自分のニオイに鈍感」(73.3%)と答えており、ビジネスマンにとっては、やや厳しい結果かもしれない。(編集担当:北条かや)