シャープが、国内住宅用太陽光発電システム機器トータルを15年間保証する「まるごと15年保証」を7月1日より受付開始すると発表。システム機器トータルを15年間保証するサービスは業界初となる。
新サービスは、住宅用太陽光発電システムの購入時に加入することでモジュールだけでなく、パワーコンディショナ、電力モニタ、ケーブル、架台、電力センサー、開閉器、ストリングコンバータも15年間保証するもの。修理や交換の費用を同社が全額負担し、回数や金額の上限はない。また、1~10年目までは最大出力の下限値(公称最大出力値の90%)の90%、11~15年目までは最大出力の下限値(公称最大出力値の90%)の85%という保証値を下回った場合も修理や交換の対象となる。さらに、インターネットを通じて太陽光発電システムを見守る「Webモニタリングサービス」も15年間無料で利用できるという。
設置時に保証料金を支払えば、住宅用太陽光発電システムの設置時の一般的なローン返済目安である15年間をまるごと保証する本サービス。保証料金は、設置システム容量が3~4kW未満であれば15960円(税込)だというから、大きな負担とは言えないであろう。2011年にスタートした余剰電力買取制度などの追い風を受けて市場が拡大するにつれ、中国や韓国メーカーを中心とした太陽電池メーカーが多数国内市場に参入。国内に導入される太陽光発電システムの中で、海外メーカー製の太陽電池モジュールを採用した太陽光発電システムの割合(容量ベース)は、2008年度まではほぼゼロであったものが、2009年度には8.5%、2010年度には13.0%に上昇している。こうした現状に対抗すべく、同様のアフターサービスは今後も拡大するであろう。どういったサービスが市場に登場するのか、期待が高まるところであろう。