礒崎総理補佐官の再招致強く求める 民主ら野党

2015年08月05日 14:20

 民主党の福山哲郎参院安保特別委員会理事は4日夕の記者会見で、同委員会理事懇談会の協議で、礒崎陽輔総理補佐官の再度の参考人招致について、北澤俊美筆頭理事から「来週の審議に当たって参考人として礒崎補佐官を呼ぶよう。そうでなければ審議に支障をきたすかもしれない旨の発言があった」と補佐官の招致を強く求めた旨を語った。

 礒崎補佐官の参考人招致について、福山理事は「与党側から引き続き協議を続けたいということだった。鴻池祥肇委員長からも、もう一度というのも異例が度重なることになるので、与党野党ともに十分に協議してほしいという話があった」とした。

 礒崎補佐官は3日の参院安保特別委員会に参考人として出席し、安保法案をめぐる「法的安定性は関係ない」とした講演での発言を取り消し、陳謝したが、確信的な発言との批判は強く、この日の質疑では野党を代表して15分の質疑時間しかなかったなど、十分ではなかったとして、再度の招致を求めていた。

 自民党の谷垣禎一幹事長は、記者団から、3日の礒崎補佐官の釈明によってこの問題は収束すると考えるか、との問いに「収束する、しないというより、礒崎補佐官が自分の真意を明確に説明されたということだと思う。舌足らずな発言であったことは私もそうだと思うが、法的安定性というようなことは、自分は十分重視しているという発言であって、それはそれでよかったと思う」と真意は説明しているとの考えを示した。しかし、礒崎補佐官の釈明に党内からも疑義がでている。

 一方、安倍晋三総理は4日の参院安保特別委員会で磯崎補佐官は辞任すべきとしたのに対し、「引き続き、職務にあたってもらいたいと考えている」と答弁し、罷免する考えのないことを明確にした。野党側は辞任に値する発言だとして、今後も追及していく考えだ。(編集担当:森高龍二)