礒崎補佐官の再度の招致提案に自民持ち帰り協議

2015年08月04日 08:45

 参院安保特別委の民主党の北澤俊美筆頭理事は3日の記者会見で「参院安保特別委員会後の理事懇談会で礒崎総理補佐官に対する質疑は(時間的制約のため)十分でなかった。自分の保身に参考人質疑を使った、問題になりそうなところだけは取り消し、自分の考えをとうとうと述べるだけだったと指摘し、改めて委員会に参考人招致するよう提案した」と語った。

 また北澤筆頭理事は「各野党も十分な質疑をしたいということだった。自民党は新しい提案だとして持ち帰って協議すると言った。また、自民党の筆頭理事は安倍晋三総理が今日の質疑を見て、どう判断するかも重要だと言ったので、前向きな発言なので、引き続きこの問題については厳しく要求していくということで今日のところは終わった」と語った。安倍総理の対処が注視されることとなった。

 社会民主党の吉田忠智党首は3日の参院安保特別委員会で「礒崎総理補佐官は、法的安定性は関係ないなどの発言を撤回し、陳謝されたが、政治家は自ら発した言葉に責任を持たなければいけない。まして、官邸の中にあって、戦争法案(安保法案)の中心的役割を担った方だ。それでなくても多くの国民が憲法違反ではないのかと疑念を持っている中での発言だから、事柄の重大性を安倍内閣は理解すべきだ」と磯崎補佐官に対して厳しく対処すべきだと主張した。

 吉田党首は「礒崎補佐官の辞任は当然」としたうえで「今後の推移をみながら、安倍総理にも直接、見解を求めたい」と強調した。(編集担当:森高龍二)