民主党の岡田克也代表は広島、長崎への原爆投下から70年を迎えたのを受けた談話を9日までに発表。この中で「北東アジア非核兵器地帯の実現は核なき世界に向けた重要なステップであり、日本政府が真剣に取り組むことを求める。その前提として、日韓・日中関係の立て直しの更なる努力が必要」と日韓・日中関係改善への重要性を強く打ち出し、取り組みを求めた。
また「日本の平和と繁栄を支えてきた憲法の平和主義を大きく変容しかねない安全保障関連法案を安倍政権が推し進めていることに強い憤りを感じる」とし「政府案は廃案とし、日本と国際社会の平和と安全のために本当に必要なものは何か、与野党で徹底的に議論することを強く求める」と日本の安全、世界の平和のために与野党で議論しようと提案した。
岡田代表は「来年5月の伊勢志摩サミットを核なき世界への機運を高める好機と捉え、議長国として核軍縮・不拡散問題を議題とするとともに、この機会にオバマ米大統領の被爆地訪問、被爆者の方々との対話の実現を目指すべき。民主党も実現にむけて環境整備に取り組む」と呼びかけた。(編集担当:森高龍二)