総理参拝が外交上に障害招いた 山口代表が釘

2015年08月12日 08:27

 公明党の山口那津男代表は11日、A級戦犯を合祀する靖国神社への総理参拝について、記者団から質問され、「総理が参拝することが外交上、様々な障害を引き起こしてきたことは経験知だ。安倍総理は、そこは賢明に判断されるだろう」と答えた。

 また「それぞれが、そのことを良く認識したうえで振る舞うべきだと考えている」と総理はもちろん閣僚は参拝することによる外交上の影響を考え、行動すべきと受け取れる発言で、それぞれの閣僚にも賢明な対応を求めたとみられる。

 また、山口代表は自民党内に東京裁判を見直すような動きがあるがとの記者団の問いには「わが党に東京裁判を見直す考えはない」と当然に断言した。

 この日の会見で、安倍晋三総理の戦後70年談話について、山口代表は「総理の基本的考え方について、7日に説明があった。われわれからは総理は歴代内閣の談話を継承するとしてきた経緯があるので、談話の内容が国民や国際社会に意味が伝わるものにして頂きたいと申し上げた」とキーワードも含め要請したことをうかがわせた。

 また、山口代表は「中国や韓国とは関係改善にむけての流れが進みつつあるので、関係改善に資するものにして頂きたいと申し上げた。談話は形成過程にあると思うので、総理には我々の意見を受け止めて頂いたと思っている」とした。

 そのうえで「総理が談話をどう仕上げるのか、見守っていきたい」と語った。

 山口代表は記者団の改めての問いかけに「歴代内閣の談話を継承するということが国民や国際社会に伝わるようなものにして頂きたいと申し上げた」と繰り返し語った。(編集担当:森高龍二)