挙式や披露宴をせず、入籍だけで済ませる「ナシ婚」が増えている。一方で、結婚式を開くと決めたカップルの間では「海外挙式」への意欲も増しているようだ。『ゼクシィ』が実施した「海外ウエディング調査2015」によると、海外ウエディングにかけた費用の総額は平均189.6万円で、昨年より15.9万円増加した。
調査は14年に結婚した首都圏、東海、関西の『ゼクシィ』読者のうち、海外挙式を予定していた1259人の中から地域ごとにランダムサンプリングし、調査票を郵送して実施。478件の回答があった。
「海外ウエディング」の総額には、旅行代金や挙式費用に加え、現地でのパーティ・会食の費用などが含まれる。今回の調査では、海外ウエディング費用の総額が「平均189.6万円」となり、調査開始以来の最高額を更新した。総額が「200万円以上」の割合も42.2％で、リーマン・ショック後の09年調査（25.5％）より増えている。「200万円以上」かけたカップルの割合は、ここ数年で増加傾向だ。
海外ウエディング総額が「200万円以上の層」と「200万円未満の層」を比べて、最も違いが大きかった項目は、「現地でのパーティ・会食の費用」（2.27倍）、「挙式写真撮影の費用」（1.58倍）、「2人分の旅行代金」（1.51倍）。一方、現地に招待する人数は、総額が「200万円以上の層」では平均12.3人、「200万円未満の層」では平均11.2人で、ほぼ同じだった。海外挙式にお金をかけるカップルは“厳選”した招待客に対し、「おもてなし」をより重視しているといえそうだ。
人気の場所は、断トツで「ハワイ」。挙式場所にハワイを選択したカップルは67％で、10年調査以降、増え続けている。なぜこれほど人気なのか。ハワイを選択したカップルは、それ以外の地域を選択したカップルに比べ、「結婚式だけでなく、それ以外の時間も楽しめるから」と回答する割合が31ポイントも高い。日本人にとって長年、馴染み深いリゾート地であるハワイ。昨今は「親への感謝の気持ち」として、過ごしやすいハワイに両親を招待するカップルも多い。たとえ海外慣れしていなくても、安心して気軽に楽しめる観光地だからこそ、人気が再燃しているのかもしれない。（編集担当：北条かや）
