民主党の枝野幸男幹事長は26日の記者会見で、安保法案について「立憲主義違反、憲法違反のものを無理やり何とかしよというものだ」と改めてスタート時点から間違っていることを指摘したうえで「そうしたところから出してきている法案なので、各論のところでも相当な無茶なものになっている」と指摘。
そのうえで、参院審議で大臣答弁が二転三転することに「大臣自身が法案の中身を理解していない」と重大な問題だとし、大臣も理解していない法案を審議すること自体、いかがなものか」と切り込んだ。
枝野幹事長は「25日の参院安保特別委員会で、委員長自身が政府に善処を求める事態だ」と政府対応に問題を提起したことをとりあげ、「安保法案はもう一度出し直し、大臣自身が法案の中身を理解して、法律論と政策論を整理し直して(国会にかけるのが)、それが当たり前のことではないか」とした。
また、内閣不信任案の提出についての考えを記者団に聞かれ「野党が国会でできる最も強力な手段なので、使うか使わないかを含めて手の内をさらして戦うということはあり得ない」とした。(編集担当:森高龍二)