参院での安保法案審議中に大阪のテレビ番組に出ていた安倍晋三総理の対応に「総理と違う立場から厳しく問いただすような人がまったくいない番組に出て、言いたいことだけ言うという姿勢は国会をさぼっていると言われてもやむを得ない」(民主党・枝野幸男幹事長)などの指摘があることに、自民党の谷垣禎一幹事長は7日夕の記者会見で「あの日は国会に出ていく日程ではなかったと思う。ですから、いわれなき非難ではないか」と総理を擁護した。
また、谷垣幹事長は記者団から、総理は国民への理解を進めるために、今後、民放やNHKに出る考えがあるのかとの問いに「安倍総理がどういう計画を持っておられるのかよく存じません。安倍総理もお忙しいですから、できることは、使える時間も限られていると思いますが、少しでもそういうことで説明責任を果たせたらと思っておられるのではないかとは思う」と答えた。
しかし、出演番組は、安倍総理に好意的な放送局で安保法案に対して国民の疑問を追及する、総理にとっては厳しい局の番組でないことが批判を招いた要因にもなっているとみられる。(編集担当:森高龍二)