厚生労働省と文部科学省は今春大学などを卒業予定で就職を希望している学生らの就職内定状況を18日発表した。推計で大学卒業予定の55万5000人のうち42万3000人が就職を希望。31万7000人が12月1日現在で内定していた。内定率は75%で、前年同期に比べ3.1ポイント上昇した。
調査は大学、短大、高等専門、専修学校の中から地域などを考慮して112校、6250人を抽出して行われた。
その結果、短大(女子のみ)は59.3%で前年同期より11.4ポイント上昇したが、5人に2人は未定の状態。高等専門学校(男子学生のみ)は99.2%で前年同期に比べ2ポイント上昇、専修学校は63%で4.4ポイント上昇した。
就職内定状況は前年同期に比べていずれも改善されてはいるものの、依然厳しい状況にあるため、経済産業省と厚生労働省、文部科学省は就職支援強化に向け、連携して中堅・中小企業を中心とした就職面接会の開催(18日から3月末までに大学生向けに142回、高校生向けに90回)などきめ細かく支援する方針。(編集担当:森高龍二)