シルバーウィークが終わると、各地に旅行へ行ってきた人から「お土産」をもらう人も増えるだろう。そんな時困るのが、「もらっても嬉しくない、イヤなお土産=いやげもの」。
「DeNAトラベル」が今年8月、そんな “いやげもの”に対する気持ちを少しでも晴らしてもらうべく、“いやげもの”をSNSに投稿してもらい、抽選で10万円分の旅行をプレゼントするキャンペーンを行ったところ、たくさんの投稿が集まった。同時に、同サイトのネット会員665人に対しウェブアンケートを実施した結果、日本人らしい優しさか、「いやげものをもらっても、何も言えなかった」人が9割を占めることも分かった。
「“いやげもの”をもらったことがありますか」と尋ねたところ、「ある」と回答した人が90.4%と大多数を占めた。内実を聞いてみると、1位は食べ物・飲み物。「まずい」「食べ方がわからない」の意見が目立った。無難なものを選ぶのがいちばんかもしれない。
2位は人形・置物・飾り物で、「置き場所に困る」「趣味に合わない」「捨てづらい」という理由が多く挙げられたという。DeNAトラベルのサイトには、エキゾチックな置物や人形、お守り(?)などの写真が投稿されており、見ると確かに「困りそう」なものもある。
3位は衣料品など。「地名の入ったTシャツ」や「民族衣装」など、なかなか着る機会がないものをもらった人が多いようだ。自由コメントでは、「旅行した人が訪問したパンフレット。(40代・女性)」や「砂漠の砂(20代・女性)」「エアラインのビジネスクラスで使ったオリジナルグラス。(30代・女性)」など、旅行に出かけた本人の「自己満足」を押し付けられた、と感じる人が多いようだ。
そんな「いやげもの」だが、価格を聞いたところ「1000円未満」が半数を占め、安価なおみやげほど“いやげもの率”が高い結果となった。次いで「1000~3000円未満」が3割、しかし、「3000円以上」も1割、「5000円以上」の高価格帯も4.5%と、少ないながら潜んでいる。
そんな“いやげもの”だが、90%以上の人が「『要らない』とは言えない」と回答。本人に伝えた人はわずか7.2%だった。おみやげ選びは難しい。結局は珍しいものに走らず、無難がいちばん、ということだろうか。(編集担当:北条かや)