民主党の岡田克也代表は8日の記者会見で、第3次安倍内閣について「言葉は躍れども、中身は不明』。これが今回の内閣改造ではないか。女性の活躍、地方創生、そして今度は1億総活躍と、今までに具体的に何が実現したのか極めて心もとない」と語ったうえで「名前だけが先走りしている。広告会社を使い過ぎているのではないか」と酷評した。
岡田代表は、安倍政権がさかんに主張する経済再生、経済最優先について「充実した幸せな人生を送れるようにすることが政治の目的で、経済はその手段。(なのに)手段が自己目的化しているような印象を受ける」とも指摘した。
また、TPPについては「説明と基本的な質疑は早くやるべきだ。来週にも開くべきだ。政府は報道以上の説明を国民にしていない。若干記者の質問に答えただけだ。臨時国会も当然開くべきだが、時間がかかるというならば即座に閉会中審査、予算委員会を開き、そして臨時国会を開くべき」と国民に説明する機会を迅速に設ける必要があるとした。
安保法制についても「違憲部分が残っているのは立憲国家としてあり得ない。その部分を白紙に戻すため、党内、野党間でしっかり議論していく」とした。(編集担当:森高龍二)