安倍晋三総理は9日開いた農林水産業・地域の活力創造本部でのあいさつで「農業は国の基であり、美しい田園風景を守っていくことは政治の責任」と強調するとともに「美しい田園風景、伝統ある故郷、助け合いの農村文化。日本が誇るこうした『国柄』をこれからも守り続けていく。安倍内閣の決意にまったく揺るぎはない」とTPPの大筋合意を受け、農林水産業界に広がる不安に対し、政府全体で支援、サポートする考えを改めて強調した。
安倍総理は「地方の農林漁業者の不安に寄り添い、TPPを攻めの農林水産業に切り替えるチャンスにしていかなければならない」とし「新たな国際環境の下、農林水産業を意欲ある生産者が、安心して、再生産に取り組むことができるようにしていきたい」と述べた。
また「若者が自らの情熱によって新たな地平を切り拓いていくことのできる、そういう夢のある分野にしていかなければならない」とあいさつ。
安倍総理は「官房長官と農林水産大臣を中心に、与党と協力し早急に具体的施策の検討を進めて頂きたい」と指示した。(編集担当:森高龍二)