J:COM が「ガラホ」端末で格安通信事業に参入 auの4G LTE網を利用するMVNOサービス

2015年10月15日 08:29

ジュピターテレコム(J:COM)はMVNO(仮想移動体通信事業者)事業に参入し、新サービス「J:COM MOBILE」(ジェイコムモバイル)を10月29日より全国のJ:COMエリアで一斉に販売すると発表した。

 「J:COM MOBILE」は、auの4G LTE網を利用するMVNOサービスとして、高速データ通信や、au VoLTEにも対応しており、高品質な音声通話が利用できる。また、「J:COMオンデマンドアプリ」を利用して映像コンテンツを視聴する際のパケット量は、月間のデータ通信量にカウントしない。

 また、「MVNOはサポートが不安」という声をふまえ、初めてスマートフォンを利用するユーザーにも安心していただけるようサポート体制を充実させた。訪問による契約手続きののち、端末を自宅に宅配、遠隔サポートで初期設定を行うなど、自宅にいながら利用開始までの全ての手続きが完了するフローを整えている。加入後も「おまかせサポート」(月額500円(税抜)/世帯)の利用で、電話だけでなく、訪問や遠隔サポートが受けられる。

 そして、端末は、LG Electronics製の「LG Wine Smart」を使う。従来型の携帯電話と同じボタン操作のいわゆる「ガラホ」で、韓国をはじめ海外でもグローバルで展開される端末を、J:COM限定のオリジナルモデルとして日本で提供する。タッチパネルとテンキーの両方が利用可能で、Google Playによるアプリインストールができるほか、「J:COMオンデマンドアプリ」がプリインストールされており、手軽にコンテンツ視聴が可能だ。

 カラーは、ネイビーとブラウンの2色。また、SDカードやイヤホン等、専用アクセサリーも10月から順次販売する。端末およびアクセサリーの種類は今後も追加予定である。料金は、端末(スマートフォン)と音声通話・データ通信に対応したSIMカードをセットにした「J:COM MOBILE スマホセット [3GB]」を月額基本料2,980円(税抜)で提供する。

 また、一般社団法人日本ケーブルテレビ連盟が推進する「ケーブルスマホ」も10月29日より「J:COM MOBILESIM単体 [3GB]」として提供。データ通信だけの場合は月額基本料900円(税抜)、音声通話とデータ通信セットの場合は月額基本料1,600円(税抜)の2コースから選べる。

 さらに「J:COM TV」とセットで提供しているタブレットサービス「J:COM TV with タブレット」についても、LTE対応の新端末を10月29日から販売する。従来はWi-Fi接続のみに対応しており、Wi-Fi環境がないと宅外では利用ができなかったが、MVNO開始に伴いLTE接続による宅外での使用が可能となる。予約受付は10月22日からである。(編集担当:慶尾六郎)