今後1年以内にウェアラブル端末を購入したいという人は、非常にわずかだということがわかった。インターネット利用状況を調査しているビデオリサーチインタラクティブは、スマートフォンユーザーおよびタブレットユーザーにおけるアプリや専用サイトなどのコンテンツの利用状況を把握する調査レポート「スマコン(SmartDevice Contents Report)vol.09」を10月中旬にリリースするにあたり、スマートデバイスユーザーを抽出するための予備調査より、ウェアラブル端末の受容性に関する結果をまとめた。
それによると、「Apple Watch」などのウェアラブル端末のPCインターネットユーザーにおける所有率は、3.0%だった。性・年代別でみると、男性20代の所有率(7.9%)が相対的に高めになっているという。スマートデバイス所有状況別にみると、スマートフォンとタブレットの両デバイス所有者でウェアラブル端末所有率は11.7%と、2桁に達しているとしている。
また、ウェアラブル端末非所有者に、今後1年以内にウェアラブル端末を購入したいかを聞くと、2.9%が「非常に購入したいと思う」と回答し、「まあ購入してもいいと思う」を含めた購入意向率は8.0%しかなかった。一方、「全く購入したいとは思わない」との意見が過半数の54.3%を占める結果になった。購入意向率を性・年代別でみると、女性よりも男性で高く、また男女とも共通して若年層ほど購入意向率が高い傾向にあった。スマートデバイス所有状況別では、スマートフォン・タブレット両デバイス所有者で19.0%と高い購入意向率を示しているのが目立つとしている。
次に、ウェアラブル端末購入意向者に、どのようなタイプを購入したいかを聞くと、「腕時計型」が60.5%で最も高く、以下「リストバンド型」30.4%、「メガネ型」14.1%、指輪やネックレスなどの「アクセサリー型」8.8%と続いた。性別でみると、女性では「アクセサリー型」が「メガネ型」よりも高いスコアを示しているのが特徴としてあげられるとした。最もよく利用しているスマートフォンのOS別にみると、相対的にiOSユーザーでは「腕時計型」、Androidユーザーでは「リストバンド型」への反応が強い傾向にあるとしている。(編集担当:慶尾六郎)