ボルボの新EV世界戦略とは? 今後最大で新車販売の10%が電動化すると想定

2015年10月24日 19:16

 電気自動車(EV)は、動力が電気であることから環境問題などにからめて、今後の新しい自動車として期待されている。すでに国内外の自動車メーカーが開発にしのぎを削っており、その動向が注目を集めている。

 今回、ボルボ・カーは、全ラインナップにプラグインハイブリッド車を設定する、包括的な自動車の電動化戦略を発表した。電動パワートレインを搭載した全く新しい小型車を開発するとともに、フルEVも生産し、2019年までの発売を計画しているという。また、この新戦略の一部として、ボルボは中期的に新車販売の最大で10%が電動化車両になると想定している。

 新しい電動化戦略の最初のモデルには、ボルボの新しいプラットフォーム、スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)を採用する90シリーズと60シリーズなどのラージモデルにプラグインハイブリッド車を導入することが含まれている。

 このプロセスはすでに、SUVである新型XC90のプラグインハイブリッド仕様 T8 Twin Engine AWDの発売とともに始まっており、今後さらに、プレミアムセダンモデルの新型S90などの新型車にも展開する方針だ。また、プラグインハイブリッド車を、新たに前輪駆動のTwin Engineモデルにも、拡大展開していく予定。

 さらに、よりコンパクトな40シリーズにも電動化を前提とした新型車を導入し、車種ラインナップを強化。この新型コンパクトモデルは、SP同様の新プラットフォーム、コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー(CMA)をベースとし、当初から電動化を視野に入れて設計される。そして、ボルボは2019年までに、ピュアEVを市販する予定。この新型モデルの詳細は、追って公表する予定だという。(編集担当:慶尾六郎)