中谷元防衛大臣は佐賀県の山口祥義知事に対し、29日、陸上自衛隊が導入するオスプレイMV22の佐賀空港への配備に理解を求める一方、反対の声が強い米軍普天間飛行場所属のオスプレイでの米軍海兵隊訓練移転については要請を見送る意向を伝えた。
中谷防衛大臣は、要請見送りについては「山口知事は『大きな意味があった』という御発言を頂いた」と語った。また、平成31年のオスプレイ導入に伴う佐賀空港利用については「今後とも地元の方々に対して、より一層丁寧に説明をしていきたい」と述べた。
また、中谷防衛大臣は、米軍海兵隊訓練移転については要請を見送るとしたものの、沖縄の基地負担軽減の取り組みで「基地負担は全国で分かち合うべきであるとの基本的な考え方に基づいて、引き続き、全国の他の空港と横並びの中で、佐賀空港の活用も考慮させて頂きたということ」と微妙な表現で、要請を再度する可能性を残した。(編集担当:森高龍二)