維新の党は6日の臨時党大会で松野頼久議員が党代表に再選された。党役員には今井雅人幹事長、松木けんこう幹事長代行がそれぞれ留任したほか、小野次郎政策調査会長、牧義夫総務会長、石関貴史国会対策委員長などが決まった。
松野代表は「改革勢力の結集」を強くアピール。年内の民主党などとの統一会派結成と来年夏の参院選挙までの新党結成へ意欲を示した。
その維新の党と民主党の両党トップ会談が7日あり、来年の通常国会に向けて統一会派を結成することで合意した。
民主党の岡田克也代表は会談後、記者団の質問に「基本的な政策の合意について、もう1つは統一会派を組むことについて確認した。この合意を両党が持ち帰り手続きを進めることになる」と語った。
岡田代表は「考えの非常に近い両党が政策・理念を共有しながら国会の中で一丸となって、連携して与党に立ち向かっていきたい」と意義を語った。両党は週内にもそれぞれ党内了承を経て、再度、トップ会談で正式合意する運びだ。
合意事項では「両党間で協議を重ねてきた基本的政策を共有すること。次期通常国会で統一会派を結成すること。政策・理念を共有する幅広い野党勢力の協力・結集を目指し、各党、各会派等に呼び掛けること」などをあげている。
共有する基本的政策のうち、安保では「日米同盟を深化させるとともに、アジア太平洋地域との共生を実現し、国際社会の平和と繁栄に貢献する。安全保障については立憲主義と専守防衛を前提に、現実主義を貫く」などとしている。
また「今般可決された安全保障法制については、憲法違反など問題のある部分をすべて白紙化するとともに、我が国周辺における厳しい環境に対応できる法案を提出する」とした。(編集担当:森高龍二)