アプリ利用時間の35%は「コミュニケーション」で消費されている

2015年12月09日 08:21

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近年のスマホの利用時間増は、アプリの利用時間が牽引しており、利用時間の1位は「LINE」と判明

 視聴行動分析サービスを提供するニールセン(本社・東京)は、自社サービスの9月データをもとに、スマホアプリの利用状況を分析し結果を公表した。近年のスマホの利用時間増は、アプリの利用時間が牽引しており、利用時間の1位は「LINE」と判明。LINEは総利用時間の約10%を占めており、スマホユーザーにとってはもはやデフォルトのコミュニケーションツールといえそうだ。

 スマートフォンの1人あたりの月間利用時間をみると、2015年7~9月の平均では1時間49分。1年前よりも約4分増加した。アプリからの利用時間では1時間28分で約6分増加し、逆にブラウザからの利用時間は23分で、2分減った。アプリとブラウザのシェアをみると、アプリが78%、ブラウザが22%と、1年前と比べて、アプリの利用時間が3ポイント増加している。スマートフォンの利用時間が増えているのは、アプリの利用時間増が牽引しているようだ。

 スマホの利用時間のうち、8割を占めるアプリについてみると、総利用時間のシェア1位は「LINE」。総利用時間のうち1割を占めている。2位は「Twitter」、3位は「Facebook」。トップ10には、ニールセンが分類している「コミュニケーション」、「ソーシャルネットワーク」カテゴリーに属するアプリが5つランクインし、SNS系の合計シェアは27%となっている。10位以降も加えると、コミュニケーション系のアプリに費やされた時間は、スマートフォンアプリ利用時間の約35%に達した。

 総利用時間のトップ3を占める「LINE」「Twitter」「Facebook」について、時間帯ごとの利用割合をみると、興味深い結果が出た。生活時間の中心である朝6時から23時まではLINEの利用時間が長く、0時から5時までの夜間は「Twitter」が長い。「Facebook」と「Twitter」は朝5時から11時まではほぼ同じように使われているが、正午以降は「Twitter」のシェアがじりじりと高まるのに対し、「Facebook」の利用率にはそこまで波がない。

 ちなみに「34歳以下」の総利用時間シェアのランキングでは、若い女性に人気の「Instagram」「メルカリ」がそれぞれ8位、9位にランクインしており、世代によって利用時間の長いアプリは異なっている。世代や性別によって、どんなコミュニケーションに惹かれるかが異なるためだろう。(編集担当:北条かや)