【今週の展望】日米中銀イベントは気分を変えてくれるか?

2016年01月24日 20:38

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ECBのドラギ総裁の「3月追加緩和示唆」は、本当にやるか疑念を持たれながら株価急騰。12月の「プチ緩和」失敗に懲りた日銀が、信頼を回復するためにやることは、何?

 今週、1月第5週(25~29日)は5日間の取引。日米の中央銀行イベントウィークで26~27日はFOMC、28~29日は日銀会合がある。3月期決算企業の4~12月期決算発表もいよいよ本格化。29日には政府の国内経済指標の発表が集中する。

 世界の主要株式市場の休場日は、25日はマレーシア、ブラジル、ニュージーランド。26日はオーストラリア、インド。

 国内の経済指標、イベントは、28~29日に日銀会合があり、正午すぎにその結果が発表される29日の取引時間前は月末の金曜日恒例で、経済指標が集中的に発表される。

 25日には12月の貿易統計、外食売上高、11月の景気動向指数改定値。26日には12月の企業向けサービス価格指数。28日には12月の小売売上高、建設機械統計。

 28~29日に日銀の金融政策決定会合が開かれる。29日の正午すぎにその結果が発表され、日銀の「経済・物価情勢の展望」(展望レポート)が発表される。大引け後に黒田総裁が記者会見を行う。

 29日には12月の労働力調査(失業率、有効求人倍率)、家計調査(二人以上世帯の実質消費支出など)、消費者物価指数(12月全国、1月東京都区部)、鉱工業生産指数。

 主要銘柄の決算発表は、3月期決算企業の4~12月期決算発表、12月決算企業の本決算発表が、2月初旬にかけてピークの時期を迎える。

 25日にはJSR、小林製薬、サカイ引越センター、メルコ、日置電機、カブドットコム証券、ハチバン、GMOクリック証券、三谷産業、タカラレーベン、KOA、岩井コスモHDなど。

 26日にはエムスリー、三井住友FG、リコーリース、ハウス食G、栄研化学、幸楽苑HD、キヤノンMJ、ニフティ、日本アビオニクス、コメリ、モーニングスターなど。

 27日にはキヤノン、富士フイルムHD、オリックス、オービック、アルプス電気、大日本住友製薬、日立ハイテクノロジーズ、四国電力、日立化成、松井証券、OBC、コロプラ、アドバンテスト、富士通ゼネラル、日立国際電気、大京、航空電子、メタウォーター、カワチ薬品、信越ポリマーなど。

 28日にはファナック、キーエンス、オリエンタルランド、信越化学工業、三井住友トラスト、大和証券G、大東建託、NRI、ヤマトHD、NEC、大阪ガス、オムロン、小糸製作所、積水化学、川崎重工業、日立金属、コニカミノルタ、SCSK、日立建機、富士電機、サイバーエージェント、CTC、阪急阪神HD、H2Oリテイリング、日本ゼオン、カプコン、山九、九電工、エクセディ、アンリツ、日立マクセル、一休など。

 29日には日清製粉G、江崎グリコ、ヤクルト本社、ALSOK、味の素、東洋水産、ヒューリック、MonotaRo、スタートトゥディ、三越伊勢丹HD、野村不動産HD、協和発酵キリン、アステラス製薬、第一三共、コーセー、TOTO、日本特殊陶業、JFEHD、コマツ、住友重機械工業、マキタ、富士通、セイコーエプソン、ソニー、TDK、スタンレー電気、京セラ、村田製作所、日東電工、ホンダ、日野自動車、ダイハツ工業、HOYA、東京エレクトロン、りそなHD、みずほ、アコム、オリエントコーポレーション、JPX、JR東日本、JR西日本、JR東海、日本通運、日本郵船、商船三井、JAL、ANA、NTTドコモ、東京電力、中部電力、関西電力、九州電力、東京ガス、コナミなど。

 新規IPOは冬眠中。2016年の第1号、コンテンツ関連のはてな<3930>の東証マザーズ上場日が2月24日に決まった。

 海外の経済指標、イベントは月末なので数が多い。FOMC以外にも29日のアメリカのGDPが重要になる。

 25日にはドイツの1月のIFO景況感指数、アメリカの1月のダラス連銀製造業活動指数。26日には韓国の10~12月期のGDP、アメリカの11月のFHFA住宅価格指数、11月のS&P ケース・シラー住宅価格指数、12月の半導体製造装置BBレシオ、1月のサービス業PMI速報値、CB消費者信頼感指数、リッチモンド連銀製造業指数。

 26~27日にFOMCが開催され、27日(日本時間28日未明)に結果が発表される。今回はイエレンFRB議長の記者会見はない。

 27日にはオーストラリアの12月の景気先行指数、10~12月期の消費者物価指数、フランスの1月の消費者信頼感指数、アメリカの12月の新築住宅販売件数。

 28日にはニュージーランド準備銀行の金融政策決定会合が開かれる。南アフリカでも政策金利が発表される。英国の10~12月期のGDP、ユーロ圏の1月の消費者信頼感指数、ブラジルの12月の失業率、ドイツの1月の消費者物価指数速報値、アメリカの12月の耐久財受注、月中古住宅販売仮契約。

 29日にはフランスの10~12月期のGDP、1月の消費者物価指数速報値、ユーロ圏の12月のマネーサプライ、1月の消費者物価指数速報値、アメリカの10~12月期のGDP、1月のシカゴ購買部協会景気指数、ミシガン大学消費者態度指数確報値。