「政府は政治的解決の途を開く決断を」松野代表

2016年01月26日 09:53

 名護市辺野古への代替基地建設が加速するのか、停滞するのかも含め、その結果が注目された普天間基地を抱える沖縄県宜野湾市の市長選挙は、政府・与党などが推す『移転促進』派の現職が選ばれた。

 これについて、維新の党の松野頼久代表は「今回の勝利は政府による移設の争点化回避策が功を奏したというべきで、沖縄の民意が辺野古移設を認めたことを必ずしも意味しない」とのコメントを発表した。

 松野代表は「安倍政権は今回の勝利を口実に移設計画の推進を正当化することがあってはならない」とけん制。

 そのうえで「維新の党は出来るだけ広い民意を尊重することが基本と考えている。そのためには沖縄の民意を故意に分断化することは避けるべきである」とし「法廷闘争を中断して政治的な解決の途を開く決断をすべき」と政治的解決を図るよう求めた。

 また「翁長県政が日米安保の堅持、普天間飛行場の早急な危険性除去の必要性を否定していない以上、話し合いによって解決する余地は残されている」と政府の沖縄への働きかけを求めている。(編集担当:森高龍二)