菅義偉官房長官は２５日の記者会見で、普天間飛行場を抱える沖縄県宜野湾市の市長選挙で政府・与党が推す現職市長が選ばれた結果を受けて「地方自治体選挙なので政府としてのコメントは控えたい」となるべく刺激したくない意向がうかがえた。ただ、記者団の数度の質問に「辺野古への代替基地建設に反対すると掲げて戦った新人候補が敗れたというのは現実ではないか」とも語った。
菅官房長官は「自民、公明推薦の現職候補が当選したことは喜ばしく思っている」と語った。菅官房長官は「今回の選挙は地方自治体の選挙であり、市民のみなさんが判断されたものと思う」と自治体の選挙を強調した。
また、政府・与党対オール沖縄との選挙戦だったとの見方については「オール沖縄という言葉は実態からかけ離れていると申し上げてきた。１１ある沖縄の市の中で、９がオール沖縄と言われる中に入っていないのだから」とし、宜野湾市民は、いろんな課題がある中で現職を選ばれたと強調した。
そのうえで「政府としては住宅地の真ん中にある普天間飛行場の危険除去、閉鎖が極めて大事ということだ。名護市辺野古への移設・普天間飛行場の危険除去という政府の方針は全く変わっていない」とした。（編集担当：森高龍二）
