iPadの登場以来、近日もアマゾンからキンドルが発売されるなど、新製品が発表され続けて市場が拡大しているタブレット端末市場。このタブレット端末市場に関してMM総研が、2012年度上期(12年4月~9月)の国内タブレット端末の出荷状況を発表した。
出荷台数は前年同期比82.1%増の193万台で、最高記録を更新している。メーカー別台数・シェアではアップルが118万台でシェア61.1%となり1位に。2位は富士通でシェア11.5%の22.2万台、3位はNEC でシェア7.3%の14.1万台となった。4位以下は、Acerの6.6万台、ソニーの6.3万台、東芝の6.2万台、ASUSの6万台と続いている。またOS別出荷台数は、iOSが118万台でシェア61.1%であったのに対し、Androidが75万台でシェア38.9%となった。その他、回線モデルとWi―Fiモデルとの比率は、3GやLTEといったキャリアの通信回線を搭載した回線モデルがシェア47.2%なのに対し、Wi―Fiモデルはシェア52.8%となっている。
画面サイズ別では、約10インチで自宅での利用が中心となる傾向がある「ホームタブレット」が172万台とシェア89.1%を獲得。一方、画面サイズ7インチ台以下で片手での操作が簡単で、屋外での利用も多い「モバイルタブレット(手のひらタブレット)」は21万台となっている。しかし2012年度下期は、「Nexus7」に加え、「iPad mini」や「第4世代iPad」、アマゾン「Kindle Fire」などといった7インチ台未満の製品を中心としたブレットが多数登場していることから、「モバイルタブレット(手のひらタブレット)」がタブレット端末市場を底上げすると予測されており、MM総研は、2012年度通期での出荷台数を450万台、前年度比61.9%増と予測している。iOSの牙城をAndroidが崩し始め、WindowsOS搭載のタブレット端末も市場に登場しており、今後シェア争いが益々加速する。願わくは、日本メーカー端末のシェアが広がることを期待したい。