安倍晋三総理は3日、刑に服し、その出所後を支える社会を明るくする運動に取り組む歌手の谷村新司さんや出所者の雇用主、薬物依存者へのケアに関わる人らと意見交換を行い「昨年、自身、刑務所や更生保護施設を訪問させていただいた。出所後を含めた、息の長い取り組みの重要性を実感した」とし「再犯防止には過ちを犯してしまった人を社会全体が受け入れ、立ち直りを支えていくことだろう」と語った。
また「刑務所から更生保護施設、施設退所後に至るまで、一貫性のある再犯防止プログラムを用いるなど、医療・保健・福祉機関と連携し、官民一体となった再犯防止対策を着実かつ強力に推し進めていく」とした。
また安倍総理は「どうしても、一度罪を犯した人に身構える、あるいは偏見を持つ。それを乗り越えることはそう簡単なことではないのだろうと思うが、(立ち直りを支える、理解する)輪を少しでも広げていきながら、多くの皆さんの理解の上において、立ち直りを支えていきたい」とした。
また、立ち直りをサポートする出席者らに「現場の皆様の大変な御苦労と『何とか立ち直ってもらおう』という想いに大変感銘を受けた。改めて日々の御尽力に敬意を表したい」と今後の活動にも期待を寄せた。(編集担当:森高龍二)