北朝鮮の飛翔体5つに分離後、一つが宇宙空間に

2016年02月07日 16:57

 菅義偉官房長官は北朝鮮が打ち上げた人工衛星と称するミサイルについて、打ち上げ後に開いた国家安全保障会議後の記者会見で「打ち上げられた飛翔体は5つに分離した」とし、それぞれの落下地の推定結果を発表した。

 それによると、「1つは9時37分頃、朝鮮半島の西約150キロメートルの黄海上に落下したものと推定。もう2つは9時39分頃、朝鮮半島の南西約250キロメートルの東シナ海上に落下したものと推定される。もう1つは9時41分頃、沖縄県上空を通過し、9時45分頃、本邦の南約2000キロメートルの太平洋上に落下したと推定をされる」とした。

 菅官房長官は「もう1つは9時39分頃、沖縄県上空を通過し、南方向へ飛翔を継続した。現時点では我が国領域及びその近傍への落下物は確認されていない」とした。これが、アメリカ国防総省が発表したとされる「宇宙空間に到達した」ものとみられる。(編集担当:森高龍二)