中谷元防衛大臣は北朝鮮が人工衛星とするミサイルについて「一般論として、弾道ミサイル発射実験であれ、人工衛星打ち上げであれ、多段階に渡る推進装置の分離に関する技術、姿勢制御、推進制御に関する技術等の試験を実施する必要があるということは共通している」とし「今回の発射で、北朝鮮はこれら技術等を検証し、弾道ミサイルの開発を一層進展させる可能性がある」との認識を示した。
中谷防衛大臣は「先だっての核実験に続いての今回の発射は、わが国及び国際社会の平和と安全を損なう安全保障上の重大な挑発行為であり、国連安保理決議にも違反している。この点において、わが国は北朝鮮に対して厳重に抗議し、批判したい」と述べた。
中谷防衛大臣は北朝鮮の国営テレビが今後も弾道ミサイルの発射を継続していくとしていることに関連し「ノドン、スカッド、短距離、中距離ミサイル、SLBMといった挑発行動に出る可能性は否定できないということで、引き続き、テポドン2も含めまして、関心を持って情報収集していきたい」とした。(編集担当:森高龍二)