社会民主党の党全国大会が20日、都内で始まり、安保法制廃止法案を国会に共同提出した民主、共産、維新、生活の代表、幹事長らが出席した。中でも、日本共産党が社民党の党大会に招かれ壇上であいさつするのは日本社会党時代も含め初めて。安保法制廃止、立憲主義・民主主義を取り戻すとの一点での5党結束の象徴的できごとともなった。
大会であいさつに立った日本共産党の志位和夫委員長は「歴史上初めてのことです。嬉しく、光栄に思います」と冒頭に語った。そして「平和を求める共同の戦いがさらに発展することをこころから願う」とし「ともにスクラムを組んで、平和の流れをおおいに発展させよう」と呼びかけた。
また5党合意に「野党は共闘をと求める国民の声にこたえた画期的な合意だと思う」とし「参院32の1人区の戦いでは戦争法を廃止するという大義のために、思い切った対応をしたいと考えている」と決意を示した。志位委員長は「選挙に勝ち、安倍政権を倒し、憲法違反の戦争法をきれいさっぱり廃止にしよう」とアピール。会場は大きな拍手に包まれた。
また生活の党の小沢一郎代表は「今日お招きいただいた4党と社民党が本当に信じあい、協力し、選挙に臨んで、安倍政権を打倒し、ひいては政権交代を図る。それが我々の使命であり、責任だと思う」と力説した。
小沢代表は「わたしは微力だが、本当に格差のない、平和な社会をつくる政権、国民の生活が第一をめざす政権、それを目指すために皆さんと一緒に全力でがんばります。みなさんもさらに一層の奮闘をお願いします」と締めくくり、真の結束を呼び掛けた。(編集担当:森高龍二)