社民党定期大会で野党4党があいさつ、結束示す

2016年02月20日 13:26

 「小異を残しながら、しかし憲法違反は見逃すわけにはいかない。立憲主義の破壊は許すわけにはいかない。この1点で大同について、できることを協力していこう」(民主党の枝野幸男幹事長)と民主、共産、維新、社民、生活の5党が大同団結し、安保法制廃止法案を提出したこともあり、20日から始まる社会民主党の党大会に民主の枝野幹事長、日本共産党の志位和夫委員長、維新の党の今井雅人幹事長、生活の党の小沢一郎代表が出席し、あいさつする。

 社民党の吉田忠智党首は「4野党の代表を迎えて、社民党定期全国大会をする。アメリカ大統領選挙では貧困・格差拡大を背景にサンダース旋風。今こそ、社会民主主義を掲げる社民党の出番。私は党首挨拶で、活憲運動と平和と共生と安心のくにづくりを訴えます。『2016政治決戦』を戦う意思固めの大会にします」と発信。

 福島みずほ副党首も「党大会に、民主党枝野さん、共産党志位さん、維新の党今井さん、生活の党小沢さんが来てくださって、挨拶をされます。昨日、この5党で、戦争法廃止法案を提出しました。野党共闘の要としても頑張ります」と発信している。「参院選挙に勝利し、平和憲法を守り抜こう」と会場に横断幕があがっている。

 社民党は日本社会党から生まれ変わって20年を迎えての節目の大会となる。先月19日に出した20年を迎えての声明では「安倍政権は参院選挙で改憲発議に必要な3分の2以上の議席確保を図り、明文改憲の道筋を固めようとしている。国民の声に耳を傾けず、弱い立場の方を切り捨て、立憲主義、平和主義、民主主義をないがしろにする安倍政権の暴走を食い止め、戦後最大の危機を迎えている平和憲法を全面改悪する企てを打ち砕くためにも、参院選挙でなんとしても勝利しなければならない」と決意を示し「戦争の放棄や幸福追求権、生存権などを規定した憲法の理念が活かされる政治の実現に全力を挙げる」とした。(編集担当:森高龍二)