岸田文雄外務大臣は8日の記者会見で、国連の女性差別撤廃委員会が従軍慰安婦問題に十分な措置を実施するようにという勧告を行ったことに対し「日本政府の説明内容を十分踏まえておらず遺憾であると受け止めている」と遺憾とした。
岸田外務大臣は「日韓合意は慰安婦問題が最終的かつ不可逆的に解決されることにつき日韓外相間で合意をし、日韓両国首脳が確認した。これに対し藩基文(パン・ギムン)国連事務総長をはじめ米国、英国など多くの国が歓迎している。最終見解案の内容はこうした国際社会の受け止めとはかけ離れており批判は当たらないと受け止めている」とした。
そのうえで、岸田外務大臣は「日韓両政府が誠実に合意の内容を実施することが重要であると考えている。日韓両政府で引き続き努力を続けていきたい」と述べた。
また、この日の記者会見で岸田外務大臣はG7広島外相会合を控え、今月27日にプレイベントして広島県・広島市共催で、広島平和記念資料館でユース非核特使OB・OG広島フォーラムを開催する、と発表。
岸田外務大臣は「ユース非核特使制度は特使経験者が100名を超えた。この3年間のユース非核特使経験者の若い皆さんから核兵器のない世界の実現に向けた率直な意見を頂いて、G7広島外相会合の議論に生かしていきたい」とした。(編集担当:森高龍二)