イオングループが、タイにおけるサービス事業の展開を目的に、イオンの連結子会社であるイオンファンタジーが室内ゆうえんち事業運営会社を設立する他、ツヴァイの子会社が同国において結婚相手紹介事業開始すると発表。グループ一体となって、アジアシフトを加速させている。
室内ゆうえんち事業を展開するイオンファンタジーは、マレーシアや中国でも子ども向け遊戯施設を展開しており、そこでの支持を受け、タイでも室内ゆうえんち事業を展開することを決定。またツヴァイは、昨年12月に「ZWEI(THAILAND)CO.,LTD.」を設立しており、バンコク最大級のショッピングセンターへの営業店舗開設が決定したことから、6月2日より営業を開始するとのこと。タイでは、バンコクを中心とした都市化の進展に伴い、中間所得層が増加。今後、日本同様に晩婚化、未婚化が進んでいくものと予想され、結婚相手紹介サービス事業、ウェディング紹介事業に高い需要が見込こまれるという。
タイでは現在、1984年に設立したサイアムジャスコ(現イオンタイランド)がスーパーマーケット37店舗を展開しているイオングループ。さらに、イオンクレジットサービスが1992年に現地法人を設立し、2001年にはタイ証券取引所に株式を上場。また、クレジット事業で培ったノウハウを活かし、保険代理店事業、リース事業、サービサー事業等も積極的に展開しており、この2社に今回のイオンファンタジーとツヴァイを合わせて、イオングループのタイでの事業展開は4社となる。
中国・マレーシア・ベトナムなど、積極的な海外展開を進めるイオングループ。2012年2月度は幾分鈍化したものの、着実に右肩上がりの成長を続けている。この傾向はどこまで続くのであろうか。イオングループが、これまでは製造業が中心であった世界に日本を代表する企業へとなる日は近いのかもしれない。