民主党の山井和則国対委員長代理は6日の記者会見で「年金損失5兆円追及チーム」を立ち上げたと発表した。
山井国対委員長代理は安倍政権が年金資金の株式投資比率を引き上げたことで「昨年度5兆円の損失がでている。試算によると、株式比率を引き上げなければ運用損はゼロだった推計がある」と指摘。
そのうえで、山井国対委員長代理は「アベノミクスで株価を上げるために年金を投入したが、株式比率をあげて投入した結果、5兆円の損失がでている」ということであり、この公表時期を「7月29日、つまり参院選挙後に先送りしている」と批判した。
山井国対委員長代理は「前年度の年金運用実績は過去8年をみても、7月4日、7月6日など6月末~7月上旬に公表している。今年に限って7月29日に公表というのは参院選後に先送りしたのは明らか。まさに、年金損失隠し」と例年通り7月上旬には公表すべき事柄とした。
山井国対委員長代理は「TPP交渉資料を隠し、甘利明前TPP担当大臣を隠し、年金損失の5兆円も参院選挙後まで隠す。国民に背を向けた安倍政権と徹底的に戦っていく」と強く問題視した。(編集担当:森高龍二)