安倍晋三総理は15日の衆院予算委員会で民主党の玉木雄一郎議員が「年金保険料収入が一定額で止まる場合、将来の年金減額があり得るのではないのか」と質したのに答え「GPIF運用は長いスパンで見るから、その時々の損益が直ちに年金額に反映されるわけではない」としながらも「想定の利益が出ないなら当然支払いに影響する。給付に耐える状況にない場合は給付で調整するしかない」と給付減額もあり得る可能性に言及した。
玉城議員は「株式への投資比率を上げたことで底が抜ける確率が上がっているのではないか。将来にリスクにさらさないで、国民の大事な年金資金の安定運用をお願いしたい」と年金資金の安定運用を強く求めた。
またマイナス金利政策に関して「長期国債がマイナス金利になったことから、満期まで持てば損が出るような商品を日銀がいっぱい買っている。含み損をカバーしきれるのか」と提起。日銀の黒田総裁は「長期国債の取り扱いは今後出口の問題も含めてさらに議論していきたい」と答えるにとどまった。(編集担当:森高龍二)