政府は普天間基地の名護市辺野古への代替施設建設のための辺野古沖埋め立て工事に関連するフロートについて沖縄県との和解に基づく協議の趣旨に照らして、撤去する方向で検討する。中谷元防衛大臣が会見で明らかにした。
中谷防衛大臣は沖縄県との協議の作業部会で政府側から和解で中止の対象となる埋め立て工事について「埋め立ての対象である工事・作業であって、中止というのは、工事を進めずに現状を維持するということと考えており、保存、管理行為、原状回復工事などは中止に含まれないという旨、説明した」とした。
そのうえで「沖縄県側から一般的な中止の考え方はそうかもしれないが、埋め立て承認が取り消された状態である以上、埋め立て工事に関連するブイ、フロート、仮設道路は撤去し、キャンプ・シュワブ陸上部分の施設の建設工事の中止継続をお願いしたいという発言があった」とした。
中谷防衛大臣は、フロートなどについてやりとりがあり「和解に基づく協議の趣旨を踏まえて、フロートについては撤去について前向きに検討する」旨が伝えられたとした。ただ撤去時期については現時点で答えるのは困難とした。(編集担当:森高龍二)