民進党の枝野幸男幹事長は17日までに自民党の谷垣禎一幹事長と電話会談した。この中で、熊本を中心とする地震でさらに緊急対応が必要な事態になっていることを踏まえ、国会での審議日程を含め、最大限協力すると申し入れた。
枝野幹事長は「民進党の地元県連をはじめ、ネットワークを通じて得たさまざまな地元のニーズや行政が気付いていない情報、知恵があったら届けたい」旨を伝え、与党・政府としての窓口を作って情報提供などのルートを一元化できるよう要請した。谷垣幹事長は必要な対応を講じる旨返答したという。
また、岡田克也代表は17日、党の熊本地震災害対策本部で「熊本県で41人が亡くなり、南阿蘇村では11人と連絡が取れないという報道もある。避難者数も19万人に及ぶという深刻な事態になっている」とし「政府も全力を挙げて人命救助や被災者支援に尽くしていただいていると考えるが、党としても政府の取り組みに全面的に協力していきたい」と政府に全面協力する考えを語った。
岡田代表は「こういう問題に与党も野党もない。5年前の震災時に政権与党だった経験を生かし、政府に対し提言などを行っていきたい。政府には提言をしっかり受け止めてもらいたい」と語った。(編集担当:森高龍二)