総理が陣頭指揮する緊急対策本部を 枝野幹事長

2016年04月20日 09:34

 民進党の枝野幸男幹事長は19日の記者会見で、熊本地震への対応に、安倍晋三総理自身が本部長となり陣頭指揮する「緊急対策本部」を設置し、対応すべきだと提起した。

 枝野幹事長は「現状では防災担当大臣を本部長とする非常災害対策本部の設置のみで、内閣総理大臣を本部長とし、防災担当大臣と官房長官を副本部長、すべての閣僚、危機管理官等が本部員となる『緊急対策本部』は設置されていない」と政府の対応をより強化するよう求めた。

 枝野幹事長は「東日本大震災では即時『緊急対策本部』を立ち上げ、総理の下、政府挙げて対応に当たった。『緊急対策本部』は阪神淡路大震災を受け、阪神淡路級の大規模災害に対応するべく設けられた制度。最初(14日夜)の地震、本震と言われた(16日未明)地震まで来て被害状況が相当広範かつ10万人単位の被災者が出ており、安倍総理自身も非常災害対策本部の会議に出られている状況だ。総理自身が陣頭指揮を執るという思いならでおられるのなら、政治的には阪神淡路、東日本大震災に近い大きな被害を受けている事態と思う。緊急対策本部に切り替え、陣頭指揮を執ってもらいたい」と要請した。(編集担当:森高龍二)