衆院選挙京都3区補選が24日の投開票で実施され、民進党結党後初の公認候補で、社民党の推薦を受けた泉健太候補(前衆議院議員)が、おおさか維新の会公認候補ら他の候補を寄せ付けずに大勝した。
枝野幸男幹事長は「(民進党が)関西地域でも十分戦える、反転攻勢できるという結果だったのではないか」と語った。
また、京都3区補欠選挙の結果を受けての談話では「おおさか維新候補に大差をつけて勝利することができ、近畿における党勢拡大に向け明るい展望を見出すことができた」とした。
また、枝野幹事長は「安倍政治に対する批判、不安は日々高まっている。民進党は補選で得た成果を糧に、来る参院選挙において政治の流れを大きく変え、『普通の人』から幸せになれる政治を実現していく」と強調した。
泉氏は「政治への信頼を回復し、京都3区の声をしっかり国政へ届けることを訴えてきた。平和を守る、立憲主義を守る、生活を守る、を合言葉に戦った」と語り、25日は駅頭に立ち、熊本地震被災者への募金活動を行った。
京都3区では泉氏が6万5051票、新人でおおさか維新の会の森夏枝氏が2万710票、新人で日本のこころを大切にする党の小野由紀子氏が6449票。新人で無所属の田淵正文氏が4599票。新人で諸派の大八木光子氏が2247票。新人で無所属の郡昭浩氏が370票だった。
今回の選挙は自民党の衆院議員だった宮崎謙介氏の不倫問題に絡んだ議員辞職に伴う選挙だったことから、自民党は候補擁立を見送り、日本共産党は野党間の協力を踏まえ、候補を立てなかった。そうした背景もあり、投票率は30.12%と戦後の衆院補選での投票率では最低になった。(編集担当:森高龍二)