社民党が参院選前に解党し、民進党に合流ことを党首会談で打診へとする報道に、福島みずほ副党首は「社民党のなかで今まで合流について一度も議論したことはありません」とし「党員全て、党を支援してくれる人、みんなにとってあまりに唐突です。党大会でも合流の話は全くでていません」と唐突過ぎると12日夜、ツイッターに書き込んだ。
社民党は党のコメントとして党首会談で合流打診の報道について「12日の常任幹事会では、そのような提案や決定は行っておらず、今回の報道は事実無根」と発表した。
ただ、安保法制は違憲と強く反対運動を続けている憲法学者の小林節名誉教授が立ち上げた『国民怒りの声』をはじめ「様々な情勢について意見交換を行ったうえで、参議院選挙の戦い方について議論し、意思統一するため、5月末に機関会議を開くことを決定した。その際、統一名簿方式や野党結集を含め、様々な意見が出るであろうとの意見もあった」と今月末の機関会議では、こうした意見も出てくるとの可能性をうかがわせている。
吉田忠智党首がそうした考えも視野に入れているとすれば、福島副党首のツイッターは、2トップ間での意思疎通に疑問を呈するものになる。吉田党首、福島副党首ともにこの夏の参院選で自身の議席を維持しなければならない立場。機関会議でどのような結論を得ることになるのか、党の存否も視野に重要な会議になる。(編集担当:森高龍二)