夏の参院選挙は32ある1人区すべてで「与党候補」対「野党候補」の一騎打ちになる。野党4党(民進党・日本共産党・生活の党・社会民主党)が安保法制廃止と立憲主義回復の為に全国の参院選1人区で統一候補をめざし、最後に残っていた佐賀県でも調整が終わった。
安倍晋三総理は消費税引き上げの2年半再先送りに対し、さきの総選挙から1年半しかたっていないなどとして、衆院解散で国民の信を問うことを避ける意向とされており、その判断がされた場合には、参院選挙は単独選挙になる。
自民党の谷垣禎一幹事長は31日の会見で「役員会では高村正彦副総裁から幹事長の下、参院選挙に勝てる態勢を早急につくっていこうということだった」と語るとともに、自らも「党が一致結束し参院選挙に臨んでいく態勢をきちんとつくっていくということが必要だ」と一致結束し臨むよう協力を求めたとした。
民進党の枝野幸男幹事長は総合選対本部役員会で「参院選挙は日本の天気が悪い天気になりかねない大事な戦いになる。野党第1党として国会の緊張を取り戻す。役員の皆さまには全国各地を飛び回っていただきたい」と一層の頑張りを求めた。
日本共産党の志位和夫委員長は「32の1人区全てで野党共闘が実現した。自公相手に勝利するのは容易ではない。野党が本気で結束し、市民とスクラムをくんで力を尽くし勝利をつかみたい」とするなど、永田町は国会会期末を迎え、参院選での戦いに突入する。(編集担当:森高龍二)