新型アウディA4のステーションワゴン「アバント」が正式に日本デビュー

2016年04月24日 20:42

Audi A4 Avant_1

新型アウディA4アバント。魅力は何と言っても広いラゲッジスペース。リアシートのバックレストを起こした状態で505リッターを確保。先代に比べて15リッターの拡大だ。さらに、後席のバックレストを収納すれば最大1510リッターのスペースが手に入る

 新型アウディA4がセダンに次いでステーションワゴン版の「A4アバント」が日本デビューした。「アウディ80」と名乗っていた時代から数えて9代目にあたるモデルである。A4セダンと同じく、新型A4アバントは最新のモジュラープラットフォーム「MLB evo」を採用したモデルで、走行性能や安全装備が大きく進化した。

 開発にあたって走行抵抗の削減を目指し、軽量化に取り組んだ。この軽量化もセールスポイントで、車重は先代よりも最大120kg軽くなっている。また、エアロダイナミクスを追求して、ワゴンボディではトップクラスのCd 0.26(欧州仕様値)を実現した。ボディサイズは全長×全幅×全高4735×1840×1455mm、ホイールベースは2825mm。

 エンジンは、ふたつの仕様の2リッターTFSIエンジンが用意されており、そのうち、クワトロフルタイム4輪駆動システムと組み合わされるハイパワー仕様は、185kW(252ps)/370Nm(37.7kg.m)を発揮。従来比で30kW(41ps)、20Nmの向上しながら、燃費は15.5km/リッターと14%の改善している。

 もうひとつの140kW(190ps)/320Nm(32.6kg.m)を発揮する2.0 TFSIは、アウディの最新世代ミラーサイクル「ライトサイジングエンジン」で、これを搭載したFF仕様の新型Audi A4は、JC08モードで18.4km/リッターと、2リッタークラスのガソリンエンジンとしてはトップレベルの低燃費を実現(従来型と比較すると33%改善)した。バルブタイミングの巧みな制御により、低中負荷領域で吸気工程を短縮しつつ、圧縮比を11.8:1と、過給器付ガソリンエンジンとしては極めて高く設定した新しい燃焼方式により、かつてない燃費とパワーの両立に成功している。燃料消費削減のために、全モデルにアイドリングストップシステムとブレーキエネルギ―回生システムを搭載しました。トランスミッションは全モデル7速Sトロニックを搭載。アウディA4アバントのFFモデルにSトロニックが採用されるのは、今回が初めて。

 サスペンションシステムは全面的に見直され、前後輪ともに5リンクのシステムを採用した。この結果、ハンドリングと乗り心地のバランスをさらに高いレベルに押し上げている。また、鍛造アルミなどの軽量素材を大胆に採用するなどして、大幅な軽量化も実現した。

 コックピット・デザインはセダンと共通の水平基調とした。フルデジタルメーターの「アウディ・バーチャルコックピット」は、ハイビームの配光を自動調整する「マトリクスLEDヘッドライト」とのセットオプションで提供される。アウディ独自のテレマティクスシステム「アウディコネクト」は標準で利用可能だ。

 安全装備がセダン同様に充実している。最新のテクノロジーが投入されており、追突事故の回避や被害を軽減する「アウディ プレセンスシティ」や後退時に後方の道路状況を監視する「リヤクロストラフィックアシスト」といった機能を用意した。また、時速65km/h以下の渋滞時に速度調節だけでなくステアリング操作もアシストする「トラフィックジャムアシスト」機能を備えたアダプティブクルーズコントロールを標準装備とした。

 新型のラインアップならびに価格は、A4アバント2.0TFSI(FF)が547万円、A4アバント2.0TFSIスポーツ(FF)が585万円、A4アバント2.0TFSIクワトロが626万円、A4アバント2.0TFSIクワトロスポーツが653万円。ハンドル位置は全車右となる。(編集担当:吉田恒)