「2016年ワールドベストパフォーマンスカー」にアウディR8、同時に日本100台限定導入

2016年03月28日 15:39

Audi R8 is the “2016 World Performance Car”

「2016ニューヨーク国際オートショー会場」において、WCAが主催するアワード「2016年ワールドパフォーマンスカー」に選出されたアウディのフラッグシップスポーツモデルである「Audi R8」

 アウディR8クーペが、ワールド・カー・アワーズ(WCA)が主催するアワードにおいて「2016年ワールドベストパフォーマンスカー」に選出された。授賞式は、「2016ニューヨーク国際オートショー会場」において3月24日に行なわれた。

 アウディR8は、WCAにおいてこれまで計4回のアワードを受賞しており、先代R8は、この自動車賞で「ワールドパフォーマンスカー」を2回、「ワールドカーデザインオブザイヤー」を1度受賞している。今回、アウディが投入したこの第2世代のハイパフォーマンススポーツ「R8」は、73人の世界的に著名な自動車ジャーナリストから構成される国際的な審査委員会によって2016年のベストパフォーマンスカーとして選出されたというわけだ。

 アウディR8は、独自のデザイン、優れたドライビングダイナミクス、レーシングカーとしての高い素質で、アウディのブランドイメージを最も強く表現するクルマだ。同時に、アウディ・スポーツのフラッグシップモデルでもある。ミッドシップ・レイアウトらしいフォワードコックピットと長めのリアデッキを持つプロポーションは、先代から継承したフォルムだ。先代モよりもシャープで、高い精度を思わせるエクステリアデザインが特徴だ。

 インテリアはアーチ型のラインでコックピットを囲い込む“モノポスト”と呼ぶコンセプトでデザイン、ドライバーとの一体感を高めている。

 全長×全幅×全高4426×1940×1240mmのディメンションは全幅が40mm拡大したことを除けば、先代モデルに近いサイズだ。全幅の拡大でフラットかつワイドなプロポーションに進化した。また、アルミと炭素繊維複合材料(CFRP)を組み合わせたアウディ独自のスペース・フレーム(ASF)を新開発することで軽量化を図っている。

 先代のR8は、アウディがプレミアムブランドに成長するための道を切り拓き、アウディ・ブランドの価値を新たなレベルへと引き上げた。新型R8は、今後のアウディ・スポーツの成長戦略を加速させる役割を担う。

 新型R8は、アウディの量産モデルのなかで最も優れたパフォーマンスを発揮するスポーツモデルだ。ミッドシップに搭載されたV10エンジンと新開発のクワトロドライブ(4WD)は、圧倒的なドライビングパフォーマンスを提供する。610ps(449kW)/57.1kg.m(560Nm)を発生するトップバージョン「Audi R8 V10 plus」は、0~100km/h加速はわずか3.2秒、最高速度は330km/hに達する。一貫した軽量設計コンセプト、4輪に確実にトルク伝えるクワトロシステムとそのトルクを完全可変に制御するトルクベクタリングを搭載。非常にダイナミックなサスペンションが一体となり、卓越したドライバビリティを獲得している。

 アウディ・ジャパンは、このフルモデルチェンジしたフラッグシップスポーツモデルである「Audi R8 V10(540ps/540Nm)」「Audi R8 V10 plus(610ps/560Nm)」の受注を開始した。7月5日より全国の正規販売店を通じて、2016年度は限定100台として販売する。販売価格は、Audi R8 V10が2456万円(税込み)、Audi R8 V10 plusが2906万円。トランスミッションは全モデル7速Sトロニックを搭載する。(編集担当:吉田恒)