アメリカの有力な消費者団体専門誌「コンシューマー・リポート」は23日、アメリカ向けモデルを対象とした自動車ブランドの2016年総合ランキングを発表した。それによれば、富士重工業<7270>、トヨタ自動車<7203>、マツダ<7261>、ホンダ<7267>などの日本の自動車メーカーのブランドがトップ10にランクインした。
16年総合ランキングのトップ10入りした日本の自動車メーカーのブランドは5つで、最高位は富士重工業の「スバル」で2位だった。続いて3位にトヨタ自動車の高級ブランド「レクサス」が入り、昨年まで3年連続でキープしていた首位から転落した。なお、首位はドイツの「アウディ」で、親会社のフォルクスワーゲンに排ガス不正問題があったにもかかわらず、路上テストで一貫して優秀な成績を示したこと、また、ユーザーによる修理報告の少なさなどが評価され1位に選出された。
そして昨年2位だった「マツダ」は6位に順位を下げ、「ホンダ」も10位に選出された。こうしてトップ10に日本の自動車メーカーのブランドが多く選出される一方、アメリカの自動車メーカーのブランドでトップ10に入ったのは、7位に選出されたゼネラル・モーターズの「ビュイック」のみだった。
そして同日には、「コンシューマー・リポート」による部門別のベストカーも発表され、10部門のうち7部門で日本の自動車メーカーのブランドが選出された。トヨタ自動車が3部門、富士重工業が2部門、ホンダが1部門、マツダが1部門でベストカーに選ばれた。
トヨタ自動車のブランドのうち、中型車で「カムリ」がベストカーとして選ばれた。「コンシューマー・リポート」は同車の信頼性を高く評価。そのほか、ミニバンで「シエナ」が、高級スポーツタイプ車(SUV)で高級車ブランド「レクサス」の「RX」が選出された。富士重工業のブランドでは、安全技術などが高い評価を得て小型車で「インプレッサ」がベストカーとして選ばれた。そのほか、小型SUVで「フォレスター」が選ばれた。ホンダは準小型車で「フィット」、マツダはスポーツ車で「MX-5(日本名ロードスター)」が選ばれている。(編集担当:滝川幸平)