プジョー・シトロエン・ジャポンが、都内で「BlueHDi」ディーゼル搭載車を一挙に紹介した。おそらくPSAグループ合同の記者発表は日本で初めて。写真は2リッター「BlueHDi」ディーゼルと発表会の司会進行を担当したキャスター&アナウンサーの吉川美代子氏
プジョーとシトロエン、そしてそのハイグレード・プレミアブランド「DS」を統括するフランスの自動車大手「PSAグループ」が、3ブランド合同で新製品発表を東京都内で行なった。
PSAグループは長年にわたりディーゼルエンジンの開発に取り組んでおり、その歴史は、1958年に初めてプジョー403D に搭載したことで、その歴史をスタートさせた。その後、欧州の厳しい排出ガス規制に適合するクリーンで効率のよいディーゼルエンジンを開発してきた。
その集大成ともいうべき最新のクリーンディーゼル・テクノロジーを満載したエンジンが、「Blue HDi」だ。フランス国内のみならず欧州全域で好評裏に受け入れられ、昨年は累計生産 100 万台を突破した。PSAグループは、この「Blue HDi」エンジン搭載車を、日本へ初導入する。
「BlueHDi」とは、DPF(ディーゼル・パーティキュレイト・フィルター)、AdBlueR(アドブルー)式SCR(セレクティブ・ キャタリティック・リダクション)を持つ、PSAグループの最新ディーゼルエンジン群の総称。Blue はクリーンな環境性能を表し、HDi は High Pressure Direct Injection(高圧直接噴射)の略だ。
「BlueHDi」は、AdBlue(尿素水溶液)式 SCR(Selective Catalytic Reduction)によりNOxを90%、PMを99.9%除去し、最新の欧州排ガス基準である「Euro6」および「日本のポスト新長期規制」に適合したクリーンディーゼルエンジン技術を内包するディーゼルエンジン最適化技術だ。
今回、日本上陸となる「BlueHDi」エンジンは2種。2リッターと1.6リッターの4気筒ツインターボディーゼル。
2リッターバージョンの最高出力は、180ps(133kW)/3750rpm、最大トルク400Nm/2000rpm。テンロクたる1.6リッター版の最高出力は、120ps(88kW)/3500rpm、最大トルク300Nm/1750rpm。両エンジンともに低回転域で太いトルクを発生するのが特徴といえる。
今回発表となった「BlueHDi」ディーゼル搭載車のラインアップは以下のとおり。
プジョーは、308のハッチバックとステーションワゴンに搭載し、1.6リッター「308 Allure BlueHDi」(299.0万円/SW323.8万円)、2リッターの「308 GT BlueHDi」(354.0万円/SW378.8万円)、フラッグシップモデル508はセダンとステーションワゴン「508 GT BlueHDi」(434.0万円/SW464.0万円)の計6車種。
シトロエンは、1.6リッターエンジンを同社のC4に搭載する「C4 FEEL BlueHDi」(279.0万円)で、7シーターの「GRAND C4 PICASSO BlueHDi」は、12月発売予定だ。
DSは、2リッターエンジンを搭載する「DS4 BlueHDi」(349.0万円)と「DS4 CROSSBACK BlueHDi」(361.0万円)の2モデルで、「DS5 BlueHDi」は2017年1月の導入予定だという。(編集担当:吉田恒)