元参院議員で、人気深夜番組「11PM」の名司会者で知られたタレントの大橋巨泉(本名・克己)さんが12日、逝去していたことが分かった。82歳だった。
大橋さんを政界に引き入れた菅直人元総理は20日のブログに「近年がんと闘っておられることは知っており、回復を祈っていた。残念だ」と書き込んだ。
菅元総理は「民主党の幹事長を務めていた2001年に巨泉さんに民主党から参院選に出てもらいたいと、アメリカにおられた巨泉さんに会いに行って説得し、出馬してもらった」と回想。
結果「トップで当選された。しかし、巨泉さんは本来の自由人で、政党の党議拘束に従える人ではなく、半年余りで自ら参院議員の辞職を決意」されたとしている。
菅元総理は「その時に(巨泉さんは)自分が辞めたら、だれが繰り上がるのかを考え、ツルネン・マルテイさんが繰り上がると知って、それなら譲ってもいいという気持ちだったようだ。政治家としても筋を通した人」と死を悼んだ。(編集担当:森高龍二)